2009年5月25日月曜日

Niger News Letter #7 バッテム/命名式

5月17日日曜日

 今日は、職場の人のバッテムに参加してきました。バッテムとは、イスラム教の命名式のこと。イスラム教では、子どもが生まれたら、7日目に子どもに名前をつける儀式、命名式を行います。

 朝7時からということで、こんなに早く集まってるのかな~??と思いながら、7時少し前に同僚宅に行くと、そこにはすでに多くの人が!!!早く着いたつもりが、私は、遅れ気味…。ちょっと、気まずかった。

 家の敷地内には、女性が、敷地の外には男性が集まっていて、奥の部屋にはお母さんと赤ちゃんがいました。生後7日目の赤ちゃんを抱っこさせてもらいました。赤ちゃんは、小さくて、でも、ちゃんと呼吸もしてて、とても尊いものを抱いているという感じがして、幸せな気持ちになりました。

 その後、赤ちゃんに名前がつけられて、男性は家に帰り、女性は食事の準備。命名式の日には、羊を食べます。その羊は、その場で男性たちによって、絞められます。ニジェールではよくある光景ながら、未だ慣れない私。私が見たときは、すでに羊の皮を剥いているところでした。

 今日は、日曜日ということもあって、近所でも2件、バッテムがありました。さすが、出生率世界一のニジェール!【出生率7.19人/「世界地図帳」調べ】と思いながらも、明らかに栄養の足りていない細い子どもたちや経済的に厳しい生活現状を考えると、こんなに子どもを産むのも、どうなんだろうと思ったり。。。家族計画を考えることも重要で、そのことをニジェール人に伝えることもできるけど、その一方で、ニジェールでは、子どもは畑仕事の働き手となるからたくさん必要、そして、家族は多いほうがいいという昔からの考え方もあり、難しいところです。

 生まれてくる子どもは、何の罪もないから、周りにいる大人が責任を持って、子どもが健やかに生きられる環境や社会を作ってあげることが大切なんだと思います。

  写真を撮るつもりが、まさかのバッテリー切れでとれませんでした…。ごめんなさい。 ><

Niger New Letter#6  雨!雨!!雨!!!

 

5月9日

タウアに来て、初めて雨が降りました!IMG_2869

約7ヶ月ぶりの雨に子どもたちは、おおはしゃぎ!

うちのガルディアンの子どもは踊りだしてました。

今回は、3時間くらい降り続け、雨が降ったあとは、気温も少し下がって気持ちよかったー。

雨が降りそうなときのサインは、風。

雨の前には必ず、嵐のような風が吹きます。

風が吹くと、砂の多いタウアの町は茶色に…。

以前、雨は降らなかったけど、風が強く、強く吹いたとき、町が本当に茶一色になったので、ビックリ!!

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      ☆茶色になった町☆

6月に入ると、本格的に雨季の突入です。

そしたら、暑さも弱まる!雨がこんなに嬉しいなんて♪

雨、雨、降れ、降れ~♪♪♪

Morocco News Letter #3 モロッコの生活

 今回の研修の主催組織は、EIL(Experiment in International Living :国際生活体験協会)というホームステイやボランティアなどの異文化体験を促進する組織でした。なので、研修中も、その意向があり、モロッコ人の家で食事をさせてもらったり、ボランティア活動中もモロッコ人スタッフがモロッコ文化や習慣について詳しく教えてくれました。

 

 そこで、ここでは、私が学んだモロッコの生活を紹介します!

 まず、なんといっても、私の中で一番印象に残っているのが、

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これ!お茶をいてているところです。

 モロッコでは、食事の前や後に必ず飲みます。ニジェールでも飲まれるティーですが、違うのは、ミントが入っていること。普通の中国緑茶にミントの葉を入れて、写真のように、高い位置から入れます。その中には砂糖がたっぷり入っていて、甘くておいしいんです!また、食事の前には一緒に甘いお菓子もでてきます。せっかく体調を壊して痩せたのに…と思いつつ、ついついお菓子に手がのびる私。。。だって、ニジェールにはないんだもんと言い訳してみる。

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      ☆モロッコのお菓子☆

  ミントティーに続いては、食事。

 モロッコの伝統的な食事と言えばクスクス。毎週金曜日は、クスクスを家族みんなで食べるのが習慣です。

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   ☆モロッコ伝統料理クスクス☆

 ニジェールでもクスクスはありますが、違うのは、モロッコは野菜がたっぷり入っていること。7種類の野菜、甘く煮たレーズンそして、羊や牛などの肉がクスクスの上にのせられています。

 そして、食べ方。モロッコでは、親しい中では、ひとつの皿にのった料理を手を使って、みんなで食べます。基本的に親指、人差し指と中指の3本を使うのですが、なかなか難しい。特に、クスクスを手を使って上手く食べるのは、モロッコ人でも至難の技らしい。

 このクスクス料理は、モロッコ人のうちにホームステイのように招待してもらって、モロッコ人のホストマザーと一緒に頂きました。

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 ☆食べ方のお手本を見せてくれるホストマザー☆               クスクスを食べるときは、手にとって丸くして食べます。私は、ポロポロこぼしてしまいました。

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☆夕食を食べさせてもらったホストファミリーと☆

 食に続いては、住。モロッコの家は大体、大きなサロンがあります。そのサロンには上の写真のように大きなソファーがあり、部屋の4面に置いてあります。そしてそのソファーの上にクッションがたくさんおくのがモロッコスタイル。

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☆一緒に活動をしたNGO職員の方のお宅☆

 続いて、衣。

モロッコでは、ジュラバという服があり、男女共に着ています。ジュラバにも種類があり、男性用、女性用、またパーティ用などもあります。

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☆ジュラバを着て、説明してくれるガイドの方☆

私もモロッコ滞在中に来ていた灰色の服はジュラバです。これは、あまりに寒い格好をしていた私を見かねて、モロッコのシニア隊員の方がプレゼントして下さいました。なんて、優しい…。それにしても、同じアフリカだから暑いだろうと思っていたけど、モロッコは寒かった!日中は日差しもあって暑いけど、朝と夜は凍えるほど寒かったです。(ニジェールから行くからそう感じるのかな??)

またモロッコは革製品がたくさんあります。

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 ☆旧市街で売られている革のかばん☆

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    ☆革製品の色染め作業☆                               なんて過酷な仕事!!

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まだまだ奥深いモロッコの生活ですが、長くなったのでこの辺でMorro News Letter は終わりです。

 EILを通した研修は5日間だけでしたが、とても内容の濃い研修でした。そして、旅行で行くよりも、ボランティアやホームステイなどを体験することで、よりその国の文化や習慣を知ることができました。

PS.全体的に食の割合が大きかったのは、きっと気のせい!笑

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   ☆半年ぶりの海に大感激!!☆

Morocco News Letter#2 活動見学@Marrakech

 首都ラバトから電車で約4時間半、観光都市マラケシュに到着です。そして、またもや近代的な駅にビックリ!!そして、駅にあったマック、ケンタッキーに興奮する私。笑

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        ☆マラケシュ駅☆

 マラケシュに来たのは、同じ青少年隊員の活動見学をさせてもらうためです。彼は、児童保護施設で職員に対して、情操教育などのアイデアの提供や他事業との連携を図るなどしています。

 実際に子どもたちの活動を見学させてもらうと、子どもたちはいくつかのグループに分けられていて、それぞれがそれぞれに必要な活動をしていました。年齢によっては、職業前訓練であったり、学校に行っていない子どもは、アラビア語などの授業などを受けています。

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 ☆子どもたちのレクレーション活動の様子☆

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        ☆教室☆                               普段はここでアラビア語の授業が行われています。

 私の活動とはまた異なるところもあるけど、だからこそ勉強にもなって、いい刺激をうけました。実際、ニジェールの文化の家に来る子どもも年齢やバックグランドも違うから、必要となることも異なってきます。だから、上手くグループ分けをしたり、それぞれに必要なことを提供できるようになればと思います。

 

 また、マラケシュでは、愛媛県出身のシニアボランティアの方にもお会いできました。マラケシュの大学で電子工学の授業をもっていらしゃいます。そして、マラケシュに着いた日は、その大学の学生がマラケシュを案内してくれました。

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☆マラケシュのシンボル・クトゥビア☆

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     ☆エル・バディ宮殿☆

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       ☆バイア宮殿☆

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☆案内してくれた学生さんたち☆

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   ☆夜のジャマ・エル・フナ広場☆

ラバトでもマラケシュでも隊員の方々のお陰で、とても有意義な時間が過ごせました。

 これからの活動はもちろん、自分の将来についても、プラスになったモロッコ研修。たくさんの人にお世話になった分、またニジェールの活動に還元できるよう頑張ります!

2009年5月13日水曜日

Morocco News Letter#1 研修@Rabat

 Assaramarekun!:アッサラマレクン (アラビア語で「こんにちは」)

 更新が遅くなりましたが、4月29日、モロッコから帰ってきました!ニアメの空港に着いて、ドライヤーのような風を浴びたときは、一瞬引き返そうかと思いましたが(笑)、タウアに戻ると、自分の家があって、迎えてくれる人たちがいて、やっぱり一番落ち着くなぁーとしみじみ思っています。

 さて、今回は、News Letter Moroccoバージョンということで、任国外技術補完研修のレポートをお届けします!

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      ☆ホテルから見たラバトの町並み☆                     城壁の向こうには、旧市街が広がっています。

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☆久しぶりに、こんなにたくさんの、しかもきれいな車を見て、ビックリ。笑☆

 まず、4月20日から25日までの5日間、モロッコの首都ラバトで、現地のNGOの活動に参加させてもらってきました。ボランティアのメンバーは、ドイツ人5人、アメリカ人夫婦、インド人夫婦、そして私の10人でした。主催は、EIL(Experiment in International Living:国際生活体験協会)というところで、大学時代にお世話になった教授に紹介してもらいました。

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   ☆ドイツ人のボランティアメンバーと☆

 内容は、主に青少年育成に関わること。英語の授業、植林、音楽や絵なのどの余暇活動などで、私がニジェールでやっていることともつながりがあるので、JICAの技術補完研修という形で参加してきました。

 モロッコ到着した次の日、まずモロッコの私立学校を訪問して、英語の授業をさせてもらいました。そのNGOは、モロッコのSaleというラバトから車で数十分のところにあります。Saleは、貧困層が多く、モロッコでは、教育は無料で受けれるものの、教科書などが買えなくなったり、働かないといけなくなったり、経済的な理由から学校を中退してしまう子が多いらしいです。そのため、そのNGOでは、学校と連携をして、学校を辞めてしまった子や授業の進度に遅れをとっている子に対して、サポークラスを運営しています。アラビア語、フランス語、数学や理科など、ほとんどの科目の授業を行っているそうです。また、外国語の授業も促進していて、教員不足などで、停滞しがちな英語の授業をサポートもしています。なので、今回は、私たちも一緒に参加させてもらいました。

 訪問したのは、私立の中学校で、英語は週1回だと聞いていたけれど、みんな積極的に英語で話しかけてくるのでビックリ!「映画は何か好き?」  「日本人と中国人はどう違うの!?」(→ニジェールでもしばしば聞かれます。)「メールアドレス教えてー」などなど、モロッコでは、ネットが普及しているので、多くの子供たちがメールアドレスを持っている様子。

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    ☆英語の歌を歌う生徒たち☆                           白衣のような服は、制服です。

 ニジェールのことにもとても興味をもってくれたようだったので、今後とも交流が続けられたらいいなと思います。

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    ☆授業の最後に生徒たちと☆

 次に訪れたのは、環境活動や女性に向けての活動を進めているNGO。私たちは、環境活動ということで、障害を持つ子供たちと植林を行いました。モロッコに来て、驚いたのは、緑が多い!ということ。ニジェールから来ているから特にそう思うのかもしれませんが、道路沿いなど至る所に木が植えられていたり、とてもきれいに整備されていました。

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      ☆一生懸命植えてます☆

IMG_2177   ☆協力して植えました!☆

 学校では、環境教育も行われていて、その授業の後に、NGOと一緒に、実際に植林をしたり、環境に関する活動を行うそうです。生徒たちもとても熱心に参加していて、様々な形で、幅広い人たちが社会参加できるのっていいなと思いました。

 

 最後に活動に参加させてもらったNGOは、ストリートチルドレンや労働を強いられている子供たちに対して活動を行っているところでした。施設には、60人以上の子供たちがいて、普段はアラビア語、フランス語を学んだり、絵を書いたり、音楽活動をしているそうです。今回は、余暇活動をいうことで、ダンスや絵を描いているところに参加してきました。

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   ☆ジャンベに合わせて踊る子供たち☆                    ジャンベとはアフリカの太鼓でニジェールにもあります。

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  ☆絵の道具もそろってます☆

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  ☆モロッコの子供たちも写真好き☆

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   ☆イスとりゲームもしました☆

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  ☆日本でいう「ハンカチおとし」☆                        このゲーム中、子供に追いつかれたくなくて本気で走った私は、なんと転倒!!!私は早く走れると思っていましたが、それは数年前のこと。というか、もともと足は速くないのに、なぜか勘違い。運動会のお父さんのように、走れていた昔のようにと思ったら、足がからまって派手にこけました。笑  モロッコに行っても、どこに行っても、どうやら、私は、私のようです。    あー、痛かった。泣

 今回訪れたNGOは、どれも社会との連携がとれていて、すごく勉強になりました。ニジェールで全く同じようにできるかと言えば、経済的な問題が大きく難しいけれど、いいところを見習って、少しでも、できるようにアレンジみてやってみようと思います!まずは、植林かな~♪

 次回は、Morocco News Letter マラケシュ編を書きますー。長くなりましたが、最後まで読んでもらってありがとうございました!