8月3日の植樹祭を無事終え、残すのは8月8日のサッカーの試合のみ!子どもたちの練習も順調だし、頑張るぞ~!と意気込んでいた矢先、ディレクターから「予算はもうない」…。まさかのカウンターパンチにZaraは・・・??
Zara: 「予算ないって、サッカーの試合がまだあるのに~!!」
Director:「こっちはもうお金ないけど、Zaraはお金出せるでしょ?!」
Zara:「いやいやいやいや!出せませんから!ちょ、ちょっと、とりあえずスポーツ局と話してくる!!」
と、ディレクターと別れ、サッカーの試合を一緒に行うスポーツ局へ…。
Zara:「…というわけで、環境局はもう予算がないんだって!お金ないけど、どうしよう!!!」
スポーツ局:「ニジェールはいつもこうなんだよね。ニアメにイベントの計画書送っても、結局お金がなくてできないんだよ。今回は、Zaraが出せばいいよ。Zaraのプログラムなんだし。」
(何~~~~~~~~~~~~っ!!?!?!?!?!:Zara心の声)
Zara:「私はお金ださないよ!!っていうか、私だけのプログラムじゃないでしょ!?私たちのプログラムでしょ!?!!?だったらみんなでお金払おうよ!!」
スポーツ局:「いやいや、Zaraのプログラムだよ。Zaraが言い出したんだし。僕たちはそのプログラムに協力しているんだよ。ニジェールはね、プログラムを考えた一人がお金をだして、そのまわりの人はそれについて働くだけなんだよ。」
Zara:「…。じゃぁ、私はお金だけ出したらいいんですか??お金をだすだけだったら私じゃなくてもいいじゃない!!」
普段は冗談を言い合い、仲良くさせてもらっているスポーツ局の人たち…。私たちのプログラムとして、一緒に働いているつもりだったのに…。ああだ、こうだ、さんざん言い合い、結局話し合いは平行線のまま。
そして、再び、環境局のディレクターのもとへ…。
Zara:「ということで、スポーツ局はお金をだしてくれそうにないんだけど、時間ももうないし、関係者やコミュニティーから少しずつ出しあうのかいいと思うんだよね。」
Director:「確かにね。じゃ、これは僕から。」
と、あっさりポケットからお金をだしてくれるディレクター。
Zara、超感激!「ありがとう~~~~~~~~~~~~!!!」 とディレクターの抱きつきたくなるところをぐっとこらえて、かたく握手。
そして、その後、他の関係者に事情を説明し、少しずつお金を出してもらったり、自分も負担して、なんとかお金は集まった。
私の気持ちとしては、一人100Fcfaでもいいからだしてもらって、みんなのプログラムとして進めたかったけど、時間もないし、まわりからも少しは出してもらえたし、今回は妥協。
それから、残り3日くらいで、超ドタバタしながら、試合の準備。観客を呼ぶために、タクシーにマイクをとりつけ、町をアナウンスしてまわったり…(これは、し○ば○センター令嬢としては、得意分野!本日は5倍セールでーす!!といいそうになりながら笑、サッカーの試合があることをしっかりアナウンス。)招待状を各局に配ったり…参加賞を揃えたり…。
【タクシーにマイクをとりつけ、アナウンス】
そして、やってきました8月8日。
早朝練習後、子どもたちはコーチとミーティング。
審判と、試合の景品。
勝ったチームには、サッカーシューズ。これは日本からの寄付で、帰国した隊員が置いていってくれたものです。
負けたチームには、サッカーユニフォーム。
音響を担当してくれた同僚と。試合前には音楽を流して陽気なムード。しかし、私は閉会式のスピーチ練習で頭がいっぱい…。
試合前の子どもたち。ユニフォームに着替え、準備万端の様子。
関係者の到着後、開会式。観に来てもらった関係者と握手を交わす選手たち。
そして、キックオフ。平等な強さになるようにチームを分けたお陰で、試合は接戦。前半を終え、0-0。しかし、何だか、雲行きが怪しい…。試合前から少し雲が出ていたけれど、段々風が強くなってきた…。いやな予感…。
ささっと休憩をとり、急いで後半へ…。
試合は0-0のまま、そして、風はより強くなる…。嵐の予感…。
ニジェールは雨の前は、風が強くなるのです。
いっそう風が強くなり、ゴールポストが倒れ、キーパーの子どもが下敷きに…!!
と思いきや、危機一髪…。あー、心臓に悪い…。
悪天候のため、時間を短縮。試合は0-0のまま、PK戦に突入!
そして、その後、勝者決定ー!!最後のゴールが決まったときの盛り上がりは雨雲を吹き飛ばす勢いでしたが、残念ながら、吹き飛ばせず、雨が降り出したので、私たちは室内へ退散。
そのまま室内で、閉会式。私のスピーチはカットし、(ちゃんと暗記してなかったので、ちょっと安心♪)賞品の贈呈。
試合後、子どもたち関係者と記念撮影。
色々とドラマがあった植樹祭。衝突もあったけど、ニジェール人とたくさん関われたし、一緒に働くことができて本当にいい経験をさせてもらいました。
サッカーの試合が終わった後も、早朝練習は続いています。子どもたちが、自主的にランニングをして練習を始めている様子を見て、イベントをしてやってよかったなとしみじみ思いました。
【もらったユニフォームを着て嬉しそうにランニングをする子どもたち】