2010年8月23日月曜日

Niger News Letter #24  贈り物

2010.8.19

 Barka! (アラビア語で「おめでとう!」)ラマダンが始まって9日。 現在、私の1日の中で、最も重要な瞬間。それは、19時20分ごろの、「アッラー、バクバル~」(神は偉大なり)というお祈りのサイレンを聞いて、ガルディアンに「Barka!バルカ!」(水を飲むことに対してのおめでとう!)といって水の一気飲みする瞬間です。本と、その水っておいしい!でも、その後、ついつい食べすぎでしまい、ダイエットとは程遠い生活をしているZaraです、皆さんこんにちは。

 さてさて、4ヶ月待ちに待った日本からの贈り物が昨日、届きました~♪ お父さん、お母さん、ありがとう!

 私がいる間に届かないかと思ったけど、無事着きました。よかった~。古着をたくさん送ってもらったので、日本に帰る前に、これまでのお礼として、ニジェール人にわたそうと思います。

  ニジェール人にプレゼントをあげると、本当に喜んでくれます。たとえ、それが私が使った後のものだったとしても、とっても小さなものだったとしても…。

 「何も小さなことはない。」 ガルディアンから教わりました。彼の生活は、経済面で言うと、私のニジェールの生活費の約4分の1で、それで家族も養っていて、決して裕福ではないけれど、何一つ文句を言うわけでなく、むしろ幸せそうで、物質的な欲にばかりとらわれている自分が恥ずかしくなります。

 自分の価値観、全てを変えられるわけではないけれど、ニジェール人の考え方、物事の捉え方、学ぶべきところを見習って、丸~い人間になれたらいいなと思います。

 

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プレゼントしたT-シャツを着て、満面の笑みのガルディアンの子ども

右 ラウアリ 左 アブドゥルハンマン

2010年8月16日月曜日

Niger News Letter#23 植樹祭後…

2010.3

Tahouaからの撤退が決まり、大急ぎで活動の締めくくり、挨拶まわりをしました。

ここで、Tahouaの活動をちょっと振り返り☆

ブログでも紹介した植樹祭。その後の様子は…??

子どもたちによって、毎日水遣りが行われているお陰で、すくすく育っています!

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そして、その後、頑張ってくれている子どもたちへのお礼に、水をやってくれている子どもたちの名前を木に取り付けることにしました。

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Nameプレートは、MJC近くの家具屋さんが無料提供してくれました♪

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ペンキは、世界地図を書いたときに余ったものを利用。子どもたちも白く塗るのを手伝ってくれました。

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その後、私が子どもたちの名前をかいて、完成。

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取り付けは、MJCの環境整備担当のUTA(ウタ)にお願い。

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なかなか、決まってるでしょ~?? いつも水遣りやってくれてるんです。彼らは、12歳から16歳くらいの子たちで、学校には通っておらず、日中は、市場でごみ収集の仕事をしたり、MJCに来ておしゃべりなどしています。

Nameプレートをつけると、大喜びで、さらに水遣りのやる気UP!!

まるで自分の子どものように、これまで以上に愛着をもって水遣りをしてくれるようになりました。

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彼らは、本当に素直でよく仕事もしてくれるので、日本から送ってもらったT-シャツもプレゼント

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また、以前お世話になった環境局のディレクターにも木の様子を見に来てもらったり、堆肥作りのミニ講習会も開いてもらいました。

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まずは、ディレクターによる講義。「なぜ、木を植えるのか」

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そして、その後、デモンストレーション

肥料は、子どもたちが家から持ってきてくれた羊のなどの糞と、土を混ぜた自然堆肥です。

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しっかり混ぜて出来上がり。

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1月ごろにもなると、木もだいぶ成長してきたのが分かります。子どもたちも、自分の木が一番大きい!とか競争しつつ水遣りを続けてくれています。

先ほど、NameプレートをつけてくえたUTAも、木に愛着がわいてきたのか、これまで仕事を頼んでも、なかなか動いてくれなかったけど、私が用事でニアメにあがってタウアに戻ってくると、Utaが私の手をひいて、

「Zara、木を見に行こう!子どもたちが毎日水をやってくれているお陰で、成長してるんだよ!」

と、嬉しい一言。

 

いつかの日か、大人になった子どもたちが、大きく成長した木の下で、おしゃべりでもしながら今日の思い出話でもしてくれたら嬉しいなと願うZaraでした。

Niger News Letter #22 Niamey生活

2010.8.15 

 私、3月から首都、ニアメに住んでおります。というのも、安全上の理由でJICAが、私が以前住んでいたタウア市を含む5都市から隊員を撤退させることを決定したからです。以前からマリ国境付近の治安が悪く、外国人が誘拐されたりしていたのですが、11月頃からその周辺でのアルカイダの動きが活発になり、外国人誘拐事件や誘拐未遂事件が重なり、特に、車での都市間移動が危険とみなされていました。その結果、11月から5都市に住む隊員は、基本的に、都市間移動禁止、どうしても異動しないといけない場合は、飛行機もしくは、JICAの車に警察の警備をつけての移動が義務付けられていました。

 

 そのお陰で、といってはなんですが、私は貴重な経験ができました!

それは・・・

 

今はなきニジェール国内線飛行機に乗れた!

 2009年12月に隊員総会がニアメであり、どうしてもニアメに移動しなければならず、私たちタウア隊員は、飛行機での移動となりました♪

 久々の飛行機にどきどき~♪ わくわく~♪

ニジェールでもここ数ヶ月話題の国内線!2009年8月頃からJICAも安全性面でもOKを出して、日本人も利用し始めていました。といっても、片道6万Fcfa。ニアメータウア間の往復となると10万Fcfa。バスで行けば往復2万Fcfaだし、10万Fcfaは私たちボランティアの月生活費のほぼ半分。ガルディアンの給料で言えば、約3ヶ月分…。自分では出せないなぁ~と思っていた矢先でした。

とうことで、飛行場です。

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普通なら飛行場って写真とっちゃだめですよね?

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でもOKでした♪飛行機は、思ったよりも大きくて、さらに、機内は、思ったよりも人がいて、20人くらい??乗ってました。

 

飛行機は、月・木の週2回なので、飛ぶときは、地方を回って飛びます。タウアに来た飛行機は、タウアの北、アガデスという都市から飛んできて、その後、タウアに付き、マラディという東の都市を経由して、首都ニアメまでの空の旅でした。

carte présentation ニジェール地図

タウアからマラディまでは、約50分ほどで、マラディからニアメまでは1時間程度でした。バスで行けば、ガタガタ揺られながら、そして席は狭いし、横に大きなおばちゃんが乗ってくればさらに狭いし、暑いし、ぐったりする8時間ですが、飛行機なら機内食までもらって快適な旅♪

上から見ると、茶色一色!よく見ると、集落ごとに固まっているのが分かっておもしろい♪

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でも、水まわりには緑が!

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さらに、第二の都市マラディ近くになると、色がカラフルに!

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機内食~♪

 

これで帰りも快適飛行機だ~♪と思っていたら、ニジェールではおなじみ、ところがどっこい!

私より先にタウアに帰る隊員が、帰ろうと飛行場と行くと、

「飛行機は、メンテナンスの為、ロンドンです。 多分、来週には飛びます。」

「多分って何!?」

 

 

ということで、飛行機キャンセル…

 

最終的に、それから飛行機が飛んだのかは確かではありません。また、その後、その国内線は経済的な理由から運行中止。私の体験は超レア体験となりました。

 

 なので、飛行機でタウアに帰ることが不可能となった、タウア組は、JICAの車に、警備付きで、横に拳銃を持った軍人のような人を乗せ、移動しました。それだけ聞くとなんだか恐ろしい感じですが、実際のところ、その警備は移動の時は寝てるし、なんだか意味があるんだか、ただスペースを無駄にとっているだけのような(笑)、よく分からなかったことが本音です。

 

 そして、その後、JICA本部の決定で、3月に撤退が決まりました。撤退なんて聞くと、すごく危険なにおいがしますが、実際は、全く平穏で、以前と何も変わりなく、ニジェール人も相変わらずだし、私が撤退になったというと、「なんで!?!?こんなに安全なのに!!」とビックリしている人が多かったことも事実です。しかし、実際は、ボランティアの安全第一であることは変わりなく、またニジェール人が安全だからといって、外国人も安全であるとは限らないので(外国人は特に狙われやすいから)仕方ないと思います。撤退やらアルカイダやら聞くと、皆さん心配されるかもしれませんが、とにかく大丈夫ですので、ご心配なく!(大強調!!)本当は、この治安のことは伏せておこうと思ったのですが、事実はちゃんと伝えた方がいいと思ったので書くことにしました。繰り返しますが、大丈夫です!!

 ということで、私は今、ニアメで生活しています。

Niger News Letter #21 禁欲の1ヶ月!

 2010.8.11 

 FOFO!! (ザルマ語でこんにちは!)

 お久しぶりです!!前回の日記から、半年以上…。もはや日記と呼べない私のブログを呼んでいただいてありがとうございます。

 時はもう8月!そして、来月は、私、帰国でございます!一時帰国する、延長するだのどうのこうの言ってましたが、結局、9月19日にニジェールを経つことが決まりました。

 日記は少しずつ書くからいいんだろうけど、私の場合、一度に色々しようとすることがあるので、今回も一度にこれまでを振り返りたいと思います。

   というのも・・・

 

 

 今日から禁欲の1ヶ月が始まったので、手を動かすしかないからです!!

 

 そう、ラマダンです。

 去年の私は、ニジェール人にどれだけやってみなよと言われても「ラマダンやったら死んじゃうよ~!」と言ってました。しかーしっ!今年のZaraは違う!

 

 今年は、ラマダンも最後!やってやろうじゃないか!

 

 ダイエットのために!!(あれ!?違う!?)

 

 (※本来、ラマダンは、これまで犯した罪の謝罪を含め、身を清め、イスラム教の神様アッラーの為に行うものです。決して、日本に帰ったら友達の結婚式があるからダイエットにとか・・・そんな目的ではありません。)

 

 ということで、動機は不純ながらも、私も今年は、ニジェール人と一緒にラマダンです。

 現在早朝5時48分。4時に起き、食事の準備、そして5時前に食事を済ませて、5時半ごろから始まるお祈りのサイレンを聞いたときたら、断食開始!

 

 すでにのどが渇いてきました。笑 

 

 宮沢賢治も禁欲して大量の仕事に取り組んでいたというし、私も禁欲して大量の仕事に取り組もうと思います!!

 

 

 この1ヶ月、私はどれだけブログを更新するでしょう!?

 

 

 当たった方には、羊一頭プレゼント!ニジェールまで取りに来てくれる方限定です♪

 

 さぁ、禁欲の効果はいかに…!?

 

ラマダン Before Photo

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PS:なんて言いながら次回の更新が日本帰国後とかだったら、ごめんなさい。 先に謝っておきます。笑

2010年1月16日土曜日

たくさん更新しました!

今までたまりにたまった日記を更新してます。
下の方に、新年のご挨拶書いてます。
読みにくいですが、下から読んで下さいね~☆
Merci!
Zara

Niger News Letter #20  さよならメリー!

  11月28日

   今日は、タバスキ祭!断食明けから70日目の今日は、イスラムの中で最も大きな祝日で、羊をさばいて神に捧げるという意味で犠牲祭と言われます。前夜は、隣の家からは音楽が聞こえ、当日は朝からみんなおしゃれして、日本のお正月のような盛り上がり。DSCF4397DSCF4401

 

 

 

 

 

 

【おしゃれした子どもたち(左は、うちのガルディアンの子・右は近所の子)】

 朝は、まずお祈りから始まります。9時前にモスクに行って、9時頃からお祈り開始。イスラムの中では、男性と女性の区別がはっきりしており、男性はモスクで、女性は家で、もしくはモスクの後部でお祈りをします。

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  Tahoua市内には約11のモスクがあるそうで、うちの近所にもその内の一つがあります。私が着いたときにはすでにたくさんの人が集まっていて、ビックリ。子どもたちも一緒にお祈りします。

 

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DSCF4419  お祈りが終わった後は、いよいよ羊をさばきます!ということは、メリーとのお別れ…。ありがとう、そして、さようならメリーということで生前最後のメリーと記念撮影。前日は、近所の羊を4匹も預かり、牧場と化していたうちの庭でしたが、次々に羊たちは去っていき、後は、メリーをさばくのみ…。

 

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 さばく前に、まず、穴を掘ります。この穴は、羊をさばくときに、まず首の動脈を切って、血を流すので、その血を入れるためのものです。

 

 

DSCF4422 50センチほどの穴が掘れたら、羊を押さえ、マラブーの到着を待ちます。マラブーとは、イスラム階級の上の方の人で、お祈りをするときはみんなの前でコーランを読んだり、羊の首を切るのも彼の役割です。

 

 運命を悟っているのか、羊は抵抗することなく、最後をむかえていました。DSCF4426 そして、外には同じように動脈を切られて、ぐったりをした羊たちが…。

   しかも、たくさん!!   家庭によっては、羊を2頭、3頭とさばきます。うちの近所はみんな一斉にさばいたようでした。

    DSCF4430 続いて、足に少し穴を開けて、そこから息を吹き込みます。こうすることにより、皮がツルッとむけるのです。

 風船のように膨らんだら、おなかに切れ目を入れて、皮をはがします。

 皮をはいだら、体の中身を取り出します。きっと、1年前の私だDSCF4436ったら全部見れなかっただろうけど、今となっては、取り出されたレバーをみて、「ここが好きなんだよね~」と主張する私。強くなったと喜んでいいのか、たくましすぎてひかれそうだなと、ちょっと複雑な気持ち…。

 

 

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  次々に羊がさばかれている間に、焼き場の準備も開始。

 

 

 

 

DSCF4452 そして、女性陣は、体の中身をきれいに洗います。きれいにした肝臓、腸などの部分は油で揚げてからしをまぶして食べます。ビールのつまみに最適と思われます!            

 

 このようにしっかり役割分坦されて、準備は着々と進んでいきます。

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 どこから持ってきたのか、スピーカーも設置され、音楽に合わせて子どもたちは踊りだし、本当に楽しそう♪

 

 

 

DSCF4450 最後に、羊は、開いた状態にされ、立てて焼けるように木の棒を差し込みます。

  そして、完成した状態が右下の写真。

 

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  完成した羊を先ほど準備していた焼き場に並べ、中心に火を焚いたら、後は待つのみ。うちの近所では、約15頭が一斉に焼かれました。

 

 

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 3時間ほど焼いたら、表面にトンコとよばれる唐辛子のようなピリっとする調味料を塗って、再び焼きます。

 そして、待つこと、さらに2時間。ついに完成です。

 

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 じゃじゃ~ん!完成したのは、18時頃。皆様、本当にお疲れ様でした。できた羊は、その日には切らず、翌日切り分け、近所に分けたり、そのまま食べたり、保存しておいたりします。

 なので、今日は私の台所に保管しておくことに…。羊の丸焼きが自分の台所にいるなんて、なんて貴重な経験!と最初はルンルンだったけれど、夜、暗い中でみるとさすがに不気味で、見るたびにびびる私でした。

DSCF4483 【近所の子どもたちと】

Niger News Letter #19 羊が家にやって来た!!

 11.22

   こんにちは!日本はもう寒くなってますか?こちらは朝はもうだいぶ寒くて、最近、朝方は毛布にくるまって寝ています。すっかり暑さに慣れたせいか、気温が30度でも寒いと感じるようになってきた自分が少し怖いです。

 さてさて、こちらはもうすぐタバスキ祭です。タバスキ祭というのは、イスラムの儀式で、ラマダン(断食月)明けから70日後にお祝いをする日です。日本で言えばお正月というくらい大きな行事です。

 そのタバスキ祭、日本語でいえば犠牲祭。羊をさばいて、神に捧げてお祈りをする日です。各家庭で羊を買って、その日にさばいて、調理して食べます。

 そこで、我が家も今年は買いました!羊!!去年は、タウアに来たばかりでお金もなく、羊を買ってまでお祝いできなかったけれど、来年は買おうとガルディアンと約束をしていたので、買いましたー!

 そして、やってきました、羊さん!向こうから「こんにちは~」なんてやってこないので、市場で買います。私も一緒に行きたかったけれど、諸事情で出かけられず、ガルディアンが買ってきてくれました!1頭42,500Fcfa。日本円にして、約8500円なり。

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 子どもよりもおおはしゃぎする私。そして、誰よりびびる私。何もしないから触りなよという友達を横目に、超びびりながら角だけ触って記念撮影。

 

 お隣のうちの分も昼間は預かっていて、メーメー言ってたけど、夜になって、一匹になってからはすっかり静か。

 やっぱり羊はメリーだろうというまったくひねりなしの発想から「メリー」に命名。  「えさをしっかり食べて、大きくなれよー。」と赤ずきんちゃんに出てくるおおかみのように羊を太らせようとする私。

 1週間後にはさばかれる運命だと分かっていつつも、しばらく共同生活楽しもうと思います♪

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